・・・確かに、世の中、

絶望したくなるようなことはたくさんある。

自分に目や耳がくっついていなければ、

どんなにいいだろうと思ったこともある。

でも、泣きたくなるくらい綺麗なものだって、

たくさん、この世にはあった。

胸がしめつけられるくらい素晴らしいものを、

わたしは見てきた。

この世界が存在し、

少しでもかかわりあいになれたことを感謝した。

カメラを構え、シャッターを切る時、いつもそう感じていた。

わたしは殺されたけど、この世界が好きだよ。

どうしようもないくらい、愛してる。

だからきみに、この世界を嫌いになって欲しくない。

今ここで、きみに言いたい。

同封した写真を見て。きみはいい顔をしている。

際限なく広がるこの美しい世界の、

きみだってその一部なんだ。

わたしが心から好きになったものの一つじゃないか。







Saki Yukimura.







乙一さんは、間違いなく天才です。

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