あなたが世界を救う。

バイト中

それは後半

リミット1時間前くらいかな

あなたはおぼつかない足で

杖をつきながら

ゆっくりゆっくりやってきた

僕の目の前で知り合いにあったのか

楽しそうに少し談笑

僕を見てニコ二コ

それを見た僕も笑顔をお返し

僕がココで何やってるか気になったらしく

僕は軽くご説明

90歳のロクに歩けもしない役立たずだけど

見てっていいかな

そんな事はない

あなたはとても愛にあふれていて

魅力的なお方

ぜひみていたただきたい

興味を持ったらコドモのようになんでも手を伸ばす

そんなあなたはとても素敵です

自分の足で歩く事

それを一生懸命にがんばってるあなた

僕みたいに見ず知らずの若者に話しかけてくれる

なんて愛に溢れてるんだろうか

僕にはないものだらけで

恥ずかしくさえ思う

涙が出そうだった

あなたが役立たずなら

この世界には何が必要だろう

あなたが世界を救えるだろう

ストレイトストーリー

あたたかな春の始めの愛のお話

あなたが真っ直ぐ歩きつづけてる限り